プレートガーダーの加工について

更新日： 2004/02/08 15:00:55

（フォルダ移動　2003-2-9）

• 2002-8-18記入
  加工法の一部を　プレートガーダーの加工（旧）に移動　2002-8-25
  用語（［］で表記）の追加、加工法の補足　2002-9-1
• プレートガーダーの加工　２リンク追加　2002-9-8
• 補足と　プレートガーダーの加工　３リンク追加　2003-6-29
• 補足　2003-7-6
  
• 設計図
  
  方眼紙にラフにスケッチ。
  GMの架道橋を加工することを前提に、切り継ぎ加工で、腹板中央が垂れ下がったタイプを高さがストレートのタイプにし、長さは、124位。幅は、実物の標準から、内側10mm間隔に、（GMオリジナルの8mmは狭すぎると思います）
  逆に高さが、15.5くらいあり、本当は、もう少し高さを切り詰めたかったですが　手間と自分の腕とを考え、見合わせ.
  斜めの補強[上横構]とX型の補強[端対傾構]をシルエットで表現。（ガードレール＋渡り板をつけると、見えなくなり、自己満足となるかも）
• 使用工具

  
  左中央がマイターボックス（アルミ製）です。
  さらに、糸鋸、万力（糸鋸カット台の代用）、先細のプライヤ2種を使用。2002-8-25追加

• 仮組みした状態。
  
• 側面（GMの架道橋）[腹板]の加工

  
  GMの架道橋の裏面のゲートをカット、下端中央部の補強部分［カバープレート］をやすり、同じリブ[フランジ]の厚さにします。
  
  裏面のリブもカット、高さが変化する両端をカット。
  表面のヒケ（くぼみ）の修正　溶きパテを筆で塗ったのち、耐水ペーバーで水研ぎして平坦にします。
  

• 補強部材（垂直）［端対傾構］の加工　2002-8-25更新
  今回、もう少しきれいで早く加工する方法を試してみました.
• 
  カッティングシートに斜め45度のガイド線を鉛筆書きします。
  4隅に、1mm間隔と0,5mm間隔のマークも書きます.
• 
  
  幅10mmにカットしたプラ板をガイド線の中央にセットし、
  ステンレススケールを先のガイド線に当てて、カッターナイフで　ケガキをします。
  ケガキ後、鉛筆でこすってあります。
• 　
• 
  プラ板を45度にセットして、ケガキ線のカット部分をカッターナイフでなぞります。
• 
  糸鋸で、ケガキ線のV字の中央に切れ目を入れます.
• 
  先細のプライアではさんで、折り取ります.　カッターの筋目に亀裂ができて折れます.
• 
  こちらの場合は、別のプライアで部材側の十字部分を挟んで保護します。
  （プライアは、挟む部分にぎざぎざがないものを使用）
• 
  長さ11mmにカット
• 
  糸鋸で切れ目を入れて、折り取る。
  
• 
  
  やすりでケガキ線が消えるまで削ります.
  
• 補強部材（上面）［上横構］の加工
  
  方眼紙にガイド線を作図しました。前回より寸法見なおし。
  交差角度は45度ですが、交差位置は３分岐部（［中間支材］あり）と２分岐部（［中間支材］なし）では、微妙に、変えてあります.（実物では等間隔のようです。）
  ガイド線は長めにひいておきます。
  上が加工途中の部材です。
  
  同様に10mm幅長さ120mmのt1.2プラ板を稲妻型に加工
  最初、垂直部分を角節毎につけたが、２または３おきに間引いた.
  
  加工途中　各節［ガセット］が四角のシルエットになるように　角を残してあります.
• 補足　2002-9-1

  最初に、マイターボックス＋シルキーミニミニ（レザーソーの代用品）で　［中間支材］部分を途中まで切りこみをいれる。
  このとき、マイターボックスと部材の間にベニア板木片をはさんで、部材を浮かせ,鋸を斜めにしてガセット部分を切らないように注意。

  ガセットの両側と、先の鋸刃の切り目の先を折り目まで延長

  カッターナイフで、折り目に筋をつける。

  折り目を境にして、ピンセットペンチ（先細のプライヤで、挟む部分が平坦）で部材をはさんで、別のプライヤで折り取ります.　じわりと力をいれると、カッターナイフの筋目がクラックとなっておれます。注意しないと部材側に鋭角に割れて失敗することがあります.

  やすりで修正。

  途中から、設計変更して、［端支材］部分を［端補剛材］（両端の［スティフナー］）の位置とあうように、1.5mm内側にずらせました。(下の写真の一番手前）

  

側板［腹板］は、別にカットした部材で延長。

• 組みつけ
  
  側板［腹板］の裏面、上部から2mm隙をあけて、補強部材（上面）[上横構]を固定（流し込みタイプの接着剤使用）、
  5箇所にX字の補強部材[端対傾構]を直角をチェックしながら、固定。
  その後、もう一方の側板［腹板］を固定。

• 自作の橋脚にのせ　フレキの線路をだいたい１２００Rにまげてみました.
  
  橋脚は、t9ベニア板をドリルレースで加工したものを長いビスを通してあります。右は試しに、石積みの表現（TMS掲載の大野さんの石積み板の応用　上下の石の配置あわせなどに、結構手間とにがかかり　1個作ったままです。コンクリート仕上げは味気ないし・・・）。
  
• さらに、長さ20mmの自作枕木をのせると
  
  
• 補足　2002-8-25　
  下の補強材をいれた状態
  
  上下の補強材は交互に交差するように配置。上下逆に撮影。
  下から覗かないと見えないから,本採用するかどうか　なにしろ手間がかかりますから。
  下のほうは、強度は不用なので、1,5mm幅材を斜めに渡すという手もありそう。
  
  →t1.2のプラ板から、幅1.5くらいの帯板の製作法はまた別途。2002-9-1→プレートガーダーの加工　２　改良版　プレートガーダーの加工　３　（2003-6-29追加）
• 補足　2003-6-29
  • ガセット部分は極力小さく削り、別のt0.3プラバンの帯板を長さ８または７にカットしたものを貼り付ける方式に変更しました。
  • 上下の補強材の幅を１．３位までほそく削って見栄えを改善しました。
  • 下側の補強材は、プレートガーダーの加工　３の方式で製作したものを下端から0.5ほど浮かして取り付ける予定。こうすれば、川の水面からガーダーを見上げたときに、下部の補強材が見えるという寸法です。
• 補足　2003-7-6
  • 
    上が　プラバン一体の状態
    下が、ガセット部に別プラバンを貼り付けたものと下部に別の補強材をつけた状態
• • 上路プレートガーダー橋の構造と名称
    • 鉄道廃線跡を歩く　II　の鉄道構造物の見方・調べ方　構造図に記号をつけ,和名と英語併記で詳しい.
    • 鉄道風景懐古III　上と同じような図だが、和名のみ　かつ　図のどの部分かがわかりにくい。
    • 鉄道構造物探見　鉄道廃線跡を歩く　の鉄道構造物の見方・調べ方　と同じ著者が一冊にまとめたもので、こちらのほうが便利でしょう。（2003-6-29追加）
  • プレートガーダー橋の設計例
    • 大学過程　橋梁設計例　菊地洋一　近藤明雅共著　オーム社　実物のまじめな設計書ですが、概要の寸法や、中の折りこみ図面が模型化に参考になりました.
• 補足　塗装　2003-8-24
  • やっと最近になって、塗装になりました。
  • 両サイドをマスキング　はみでた部分は材料に沿って、デザインナイフでカット
  • Mrカラーの黒鉄色をエアーブラシで吹きつけ　
    逆光時の透け防止のため
    金属のような光沢になります。
    あまり攪拌するとメタルの微粒子が混じるので、上澄みを使用。
    
  • GMカラーの朱色4号をエアーブラシで吹きつけ
    最初、設置の下面になるほうからテスト的に吹きました。ちょっと色が濃くなりました。
    手前の補強材の陰の部分に塗料が回りにくいので、四方から吹き付けます。
    どうしても、手前の補強材の色が濃くなります。
    組み立て前にある程度　塗装すべきでした。
    縦に積んで、薄みずいろの背景紙をバックに撮影。
  • 両サイドをマスキングをはずす。
  • 上下をマスキング　
    厳密な塗りわけでもないので　両サイドのものを再利用しました。
  • Mrカラーの黒鉄色をエアーブラシで吹きつけ
    なるべく薄くふきました。鉛筆の黒鉛のような光沢です。
    かなり色むらがありますが、気にしないことにします。
  • GMカラーの朱色4号をエアーブラシで吹きつけ
  • Mrカラーのウッドブラウン吹きつけ
    ちょっと艶を消すために吹きましたが肌色風で色味が異なるため、違和感があります。
  • GMカラーの朱色4号を再度　吹きつけ
    つや消し材が手元にないので、予約吹いた途中でやめました。
  • プラ素材に直接　GMカラーの朱色4号を吹き付けたターンテーブルの橋に比べてかなりくすんだ色になりました。
    
  • フラットベースを入手してから　朱色を追加吹きつけしたいと思います。
• 追加　2003-8-31
  • Mrカラーのフラットベースを溶剤で溶いたものに朱色を混ぜてふきつけ。フラットベースはごく少量としました。
  • 側面のひけのパテ修正跡が目立つので、ペーバーがけ後に再度　塗装しましたが、朱色だけでは、地が白で、周囲と色目があわないので、鉄黒＋ウッドブラウンで局所的に吹いて、再度朱をふきました。
  • マスキングをはずして、真鍮線で簡単に作ったハンガーにかけて、上面と内部を中心に朱色をふきました。
  • まだふき足りないですが、とりあえずきりあげて本線上に仮設置しました。
  • 
    鉄橋の全景はこんな感じです。（トリミングと色調自動補正してあります。）
  • 今後、レール側面の塗装と枕木設置の予定。
• 追加　2003-9-7
  • 線路の塗装：フレキレール全体をはずして、以前の橋の道床部分をカットしたもののを簡易ジグとしました。橋脚中心に真鍮くぎをさして、フレキレールのカーブを保持するわけです。エアブラシで、タミヤアクリルのフラットアースをふきました。特に、本レールとガードレールの間のレール側面など。（水性アクリルは、溶剤アクリルよりふきつけ時にハンドピースが目詰まりしやすいようです。）
  • 枕木のカット：2mm角のプラ棒を横幅1.8くらいまで細くして、フレキの枕木とのバランスをとりました。やすりで木目をつけ、フラットブラックとフラットアースを筆塗り。フラットアースは艶が出る場合があったので、フラットベースを混ぜました。
  • ノギスをガイドに長さ２０ｍｍにカット後、端面をフラットアースで筆塗り。
  • 線路を元の場所に設置後、枕木を固定。レール側に、ボンドGクリアで固定しました。つまようじで枕木に少量つけて、レールにおしあて、位置は、プレートガーダーのリブを目安としました。はみでれば、即座につまようじでからめとります。
  • 枕木は、プレートガーダーのリブの上に1本ずつと、その間に2本いれるとちょうど良い感じになりました。プレートガーダー1連あたり、約24本追加することになります。5連で120本。
  • 1番西は一部S時カーブの中間でみかけレールはほぼまっすぐになります。
  • 3連目からR1200になるので、枕木はプレートガーダーに垂直かつ、端面の位置が桁に平行になるように取り付けます。
  • ガードレール用の枕木が少し長めだったので、ニッパでカット。
  • この枕木の接着は、結構　地道な作業となり、今回西側2連と少しで中断。
• 追加　2003-9-14
  • 枕木の接着(続き）：角材をあてて、各連ごとにガーダーの桁に平行でまっすぐになるようにします。すこし誇張するあまり、連の中央部でカーブ内側にずれるようなのカーブになってしまいました。PECO枕木を改造したものは少しながめでかなりカットしました。
  • レール頭部の磨きだし：綿棒に薄め液をつけてこすれば楽に取れます。ガードレールも　レールクリーニング時に取れるので、同時にふいておきます。黒染めしているので目立ちません。
  • ガードレールの両端を線路中央に寄せるために仮スパイクしました。
  • いまさらなんですが、実物での橋の色の調査をはじめました。→別館、橋の色の調査

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